ダウンロード数「ClubHouse」超え。中東で人気の社交音声アプリ「Yalla」とは?

2021年1月、音声SNSアプリ「ClubHouse」が大流行。ログが残らず招待制であるこのアプリは、有名人も多く利用しているとして大ブームに。日本では招待枠がメルカリなどで売買されるなど、大きな話題となりました。ClubHouseブームは数ヶ月で落ち着きを見せましたが、同年6月にはSpotifyが音声配信サービスSpotify Greenroomを発表しています。にわかに注目が集まったように見えるライブオーディオアプリですが、このような音声アプリは「ClubHouse」以前から存在しています。 

アメリカの調査会社Sensor Towerによると、世界におけるインストール数は「ClubHouse」より「Yalla」の方が多いとの調査結果が出ています。「Yalla」とは、2016年にリリースされた、中東で高い人気を誇る音声チャットアプリです。 

複数で同時に発言ができるチャットルームを作ることができ、メッセージのやり取りができる「Yalla」は、顔出しの難しいイスラム圏の女性も使える出会い系アプリとしても利用されているようです。ルームのプライベート化やIDを指定して購入する際には課金が必要となります。 

アラブ人はおしゃべりが大好きな民族と言われています。顔出しが不要であるため、ムスリムの女性も使いやすい音声チャットアプリは中東市場と親和性が高く、順調にダウンロード数を増やしています。 

Yalla」を運営しているのはYalla Group Limited社。ドバイに本社を持ちますが、中東の企業ではありません。創業者の楊濤氏は中国人で、アプリも中国で開発されています。つまり、れっきとした中国製アプリですが中国語対応はしていません。対応言語はアラビア語やトルコ語、インドネシア語など8つの言語で、中東および北アフリカをターゲットとして運営しています。「Yalla Ludo」というゲームアプリも順調にダウンロード数を伸ばしており、Yalla Group Limited社は2020年9月にニューヨーク証券取引所への新規上場を果たしました。 

YALLAGROUP
http://www.yallatech.ae/ 

IMFによると中東・北アフリカ地域の2020年時点での平均年齢は28.9歳。スマートフォンやSNSに慣れ親しむ若年層が増加している地域であるため、中東市場はその将来性を様々な業界から注目されている地域です。音声チャットアプリはもちろん、ECなどの参入も今後激戦区となることが予想されます。 

Yallaは2021年5月20日に4周年を迎えたそう。コロナ禍において中東でもワクチンの接種は進んでいるものの、まだまだ収束へは至っていません。おしゃべり好きな国民性である中東の人々には、このような音声チャットアプリがコロナ禍におけるおしゃべり欲を満たしてくれる救世主となるのかもしれません。 

20205月3日のYalla インスタグラムアカウントの投稿にはこう書かれています。
The virus keep us apart, but YALLA bring us together.(ウイルスは私たちを引き離しますが、YALLAは私たちを結びつけます。)」 

 

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