コロナ禍において世界的に好調なEC市場。中東におけるネット通販の今
以前、「中東最大のネット通販をアマゾンが買収」という記事でご紹介した中東のEC事情。その後の中東EC市場はどのような広がりを見せたのでしょうか。2019年5月に、アマゾンは2017年に買収した「Souq.com」を「Amazon.ae」に変え、自社ブランドとしてアラビア語での提供を開始しています。
猛威をふるう新型コロナウイルス感染症により、現在、世界各国で厳しい外出制限やマスク着用義務が厳格化されています。自由に外出できない状況は世界経済に深刻なダメージを与えていますが、外出制限によってネット通販の活用が拡大したことで、各国のEC市場は急成長。コロナ禍において大きく注目を集めています。
中東でも、このコロナ禍においてリアル店舗とECサイトの連携が進んでおり、成果を上げているようです。
UAEやサウジアラビアの企業などが出資する、中東の大手EC企業「noon」は世界最大級の商業施設ドバイ・モールと提携し、サイト内にバーチャルストアを立ち上げて好評を得ました。
中東に2店舗を持つ紀伊國屋書店は、新型コロナの感染拡大が始まって以降、ECの売り上げが特に好調で、通常時の2倍以上になったのだとか。
かねてよりEC市場の成長が見込まれていた中東のEC市場ですが、今後どれだけの成長を見せるのか、引き続き注目していきたいですね。