カタール鉄道、日本企業がデザインした車両

Qatar Doha proposed metro train

“Qatar Doha proposed metro train” By: mwmbwls CC BY-NC-SA 2.0

2022年にカタールで開催されるワールドカップに向け、首都のドーハでは、都市開発が進んでいます。2017年8月下旬にはカタールレール「カタール鉄道」会社の公式サイトにて日本近畿車輛株式会社などがデザインした12両(4編成)の車両を受け取ったと発表しました。
プロジェクトは「ドーハメトロ」と言いますが、地下鉄だけではなく、地上鉄道も含まれています。都市交通システムとしては世界最大規模のプロジェクトになります。
2015年、三菱重工、三菱商事、日立製作所、近畿車輛、そして、フランスのタレスの5社連合はフランスのアルストムやドイツのシーメンスなど3連合に競り勝ち、カタールから鉄道のシステム、225両(75編成)作るプロジェクトを約4000億円で受注しました。
ドーハでは人口が急激に増加していることで、自動車も増加しており、交通渋滞が深刻になっており、2022年に開催されるワールドカップに合わせて交通問題を解決しようと、公共交通機関の整備に力を入れています。
ドーハメトロは100駅以上、総合長211.9Kmに及ぶ全線を2026年には開通する予定です。その中、第1期として現在建設中の路線は2019年10月に開通予定で、国際空港やワールドカップ会場、市街地などを結ぶレッドライン、ゴールドラインとグリーンラインの3路線があります。3路線の全長は86キロで32駅を設置されます。各路線は無人に運転システムを搭載しており、時速100キロで走行、1時間あたり8000人以上の乗客を輸送できる交通機関と期待されています。
また、カタールレールによると、ドーハメトロ鉄道システムを導入することによって、公共交通機関を利用する人々が増加し、道路を走る自家用車などが約17万台以上減少します。その結果、交通渋滞は解消され、年間の二酸化炭素排出量を約258万トン削減可能と期待しています。
2017年6月からカタールは隣国のサウジアラビアやUAEに国境が閉鎖されているといニュースがありました。しかし、閉鎖後、鉄道事業に関して「閉鎖に影響されず、ドーハメトロは難もなく事業が順調に進み、そして今のところ既に60%を終えている」とカタール政府関係者は説明しています。
車両の外装と内装は、カタールの伝統や環境を反映したものになり、3種類の乗客層に分かれています。「マジリス」と呼ばれるカタール風のゴールドクラスの応接室で、高水準の豪華さと快適さを求める乗客向けです。「ファミリークラス」と呼ばれる子ども連れの乗客向けでファミリーシートが配置された使いやすい車両です。「スタンダードクラス」と呼ばれるロングシートが配置され車内が広く使えるよう設計された車両です。そして、全ての車両には路線案内情報やエンターテイメントを表示する大型画面が備え付けられます。
ドーハメトロプロジェクトを受注した5社にとっては、今後も更に中東各国そして世界各国からの受注が増加し、他国の発展に貢献するきっかけになるのではないでしょうか。