中東・アフリカにおけるメディカル・ツーリズム:中東・アフリカ

“Airplanes” By:Tribes of the World Airplanes

メディカル・ツーリズムとは、居住国とは異なる国や地域を訪ねて医療サービス(診断や治療など)を受けることを言います。

主に安い手術代や投薬費、高度医療技術、臓器移植、整形手術、健康診断など、自国では不可能、高価、求めている結果が得られない医療を受けたい場合に、先進国の患者や途上国の富裕層患者などが他国へ渡航するものが中心です。

近年メディカル・ツーリズムで最も注目されている地域はまず、中東にあるアラブ首長国連邦(UAE)です。UAEの中でもラスアルハイマ(RAK)病院は特に話題となっています。例えば、アフリカからの患者に医療サービスを手軽に提供するため、アフリカのエチオピア航空と提携しました。RAK病院はエチオピアにサポート事務所を開設し、医療サービス、査証手配、航空機乗り継ぎ、旅行ガイド、観光、スパサービス、ホテル滞在等をアレンジします。この提携の目的は、アフリカからの患者に対して、サービスを向上させることです。今後、UAEとアフリカのメディカル・ツーリズムを拡大し、さらに世界に向けて様々な国の航空会社と同様の提携につながる可能性があります。RAK病院はナイジェリア、ケニア、タンザニア、オマーンやアフガニスタンに代表事務所を開設していますが、アフリカからの患者に対応するため、エチオピアの首都であるアジスアベバにも事務所を開設しました。

各国からの患者に対応するため、複数の言語を扱う医師やスタッフが配置され、医療技術、設備や様々なサービスも優れていると世界でも評判になっています。

また、メディカル・ツーリズムの行き先として、中東の各国から患者が訪れるのはヨルダンです。ヨルダンは多様な塩類を含む死海水の治療が効果的です。また、鉄分を多く含んだ砂や鉱水ときれいな空気は、不妊症や貧血、静脈瘤、リウマチなどの病気にも効果があります。ヨルダンには、様々な科で優れた医師が数多くいます。首都のアンマンにはガンや心臓病、不妊症等に対応できる病院が多く存在します。そのためにヨルダンは、中東のメディカル・ツーリズムにおいてUAEに次ぐ重要な地域となっています。

現在でも中東やアフリカには医療技術が発展していない国や効果的な自然治療のない国が未だに多くあります。医療費を抑え、より効果的な医療サービスを求める患者にとって、メディカル・ツーリズムは選択肢の一つとして重要になっていると言えます。