中東の人々を襲う熱波

Diving into Lake Pichola” By: Anne Roberts CC BY 2.0

日本は年々暑くなっており、今年は特にひどい猛暑に見舞われました。東京では最高気温が35度以上の猛暑日が連続8日間以上続き、この記録は1875年以降初との事です。海外からの旅行客も日本の暑さに驚いているというニュースも数多く見られます。熱中症による全国の搬送者数は2008年の統計開始以降、最多となりました。

しかし、その日本を越える熱波が中東を襲っています。7月下旬以降、中東全域を熱波が覆っており、最高気温は平年より4~5度高く、50度に迫る地域もあります。そして、この地域では湿度も上がりやすいため、体感温度は更に上昇するのです。パキスタンではこの暑さが原因で死者が1,000人を超え、インドでは2,000人超となりました。

イラン南西部のペルシャ湾に面したパンダルマズハーでは7月31日に気温が46度となり、湿度などを加味した体感温度はなんと74度に達しました。体感温度に関する公式記録はありませんが、中東では2003年7月にサウジアラビアで観測された81度に次ぐ数値と見られています。 (2015年8月5日/産経新聞)

また、イラク政府は7月29日、熱波の影響で同月30日から4日間を公休日にすると発表しました。国民に外出を控えるよう呼び掛けるなど、この異常な暑さに政府が対応しました。(2015年7月30日/毎日新聞)しかし、イラクでは各地で戦闘が発生しているため、住む場所を追われた1400万を超える人にとって暑さをしのぐのは容易ではありません。住居や十分な水を確保できない避難民の多くが、ひどい日焼けや脱水症状に悩まされています。</p>

暑さに慣れている中東とはいえ、最高気温が40度を超える暑さにはさすがに堪えていることでしょう。この暑さでは一人ひとりが熱中症対策をするだけでなく、国全体で対処していく必要があるようです。このまま温暖化が進むとこのように熱波に襲われる地域が拡大していってしまうかもしれません。