イラク・シリア・リビアで危険にさらされている古代遺跡①

“newpalmyra” CC0 1.0 

イラク、シリア、リビアの古代遺跡は、現地や他国の武装集団によって意図的な破壊、密輸、破壊工作の危機にさらされています。それらの遺跡の歴史は何千年にも前にさかのぼり、人間の宝だと見なされ続けてきたものです。また、国々の古代遺跡は武力衝突の最前線となっているため、国単位または国際規模で、これらの国々の古代遺跡や文化遺産を守るように警告しています。
メディアが公開した映像では、ISISのメンバーのテロリストが故意にイラクのモースルの地域にあるアッシリアの古代遺跡を破壊し、紀元前13世紀にもさかのぼるイラクのアルハーダーとニムルドの二つの遺跡をブルドーザーで破壊しています。
過激派の人々はリビアの南部地方にある、何千年もの歴史を持ちユネスコの世界遺産リストに登録されている絵画やデッサンを破壊しており、リビアの状態は一向に良くなっていません。彼らはまた、アルカムラ家の墓や、1930年代初めの有名なイタリア人芸術家ミケランジェロによるガゼルの彫刻までも破壊したのです。
作家や考古学者は、国際的なメディアから嘆願書を発行し、リビアにあるトリポリを含む5つの考古学遺跡を守るため、迅速に行動しました。この被害を防ぐためにユネスコ、国際連合安全保障理事会の下で会議を開きました。
偶像崇拝を非イスラム的と見なすISISと他の過激派集団は、偶像の破壊は初期のイスラム教にあったと主張しています。しかし、イスラム教の学者は預言者モハメッドの時代にメッカや他の場所の偶像が破壊されている理由は、当時人々が彼らを崇拝していたからだと言います。イスラムの歴史上、偶像破壊が続いたことはなく、その反対に偶像は歴史の証人として維持されてきたと彼らは主張しています。
アラブやイスラム教の様々な国の宗教指導者は、イラク、シリア、エジプト、レバノン、そして他のアラブ系の国々の偶像が過去何世紀にも現存していること、そしてそれらが何も損なわれず、無傷であるということは過激派の主張が歴史と人間性に対する犯罪であると考えるのに、最もよい証明であると確信しています。彼らはまた、ISISの兵士の行動は、イスラム地域のゆがみであって、イスラム教が人類の歴史と古代文明に敵意を抱いているように描写されていると確信しています。
(パンオリエントニュース)