アラブ圏でウェブ婚活?:アラブ諸国

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アラブの若者にインターネットが広がると共に、結婚と出会いを提供するウェブサイトが注目を集めています。一般に男女の交際や友情を育むことを拒否し、教義上、結婚していない男女の親密な関係を禁止している社会においてです。「これらのサイトは結婚に重点をおいているが、社会からは信用されておらず、このような結婚や出会いサイト自体を拒絶している」と婚活サイト「Khattabeh」(http://www.khttabeh.com/) の運営者Tamim Qudaは語ります。Tamimは30代以上の独身女性が1500万人から2100万人存在するという統計をもとに、サイトを立ち上げました。
パレスチナの婚活サイト運営者によると、パレスチナではこれらの婚活サイトはあまり利用されていないようです。その理由として、サイト運営会社への不信感が挙げられます。いくつかのサイトは婚活サービスを目的とせず、運営者が知人に登録者の個人情報を漏らしているものもあると言われています。多くの女性が婚活サイトに掲載した内容について、いたずら電話をされた事実があるからです。また、パレスチナから来た離婚歴のある若者Ahmedは結婚相手を探していますが、婚活サイトを利用することを拒否しています。透明性と、プライバシー保全の誠実性に欠けることが理由です。
アラブの慣習が理由でこのような婚活サイトに拒否感を持つ若者もいます。アラブ湾岸地区で働く若い技術者のOmarは、結婚前の交際を受け入れません。彼はアラブの最も保守的な伝統に従い、花嫁を家族、親戚または友人からの紹介によって選ぶ手順を支持しています。一方でヨルダンの大学生であるRubaは、ウェブサイトを通じた交際を支持しています。人生のパートナーを家族の干渉を受けずに探すことができるからです。Nisreen and Haniのケースでは彼らは婚活サイトで知り合い、2か月前にアメリカで結婚しました。2人によるとよく知り合ってから、お互いの家族を紹介し合うことが非常に重要のようです。
このような婚活サイトが広がった要因に、アラブの若者が多くの暇を持て余していることを挙げる心理学者や社会学の専門家がいます。利用者の中には現在の困難な社会情勢や経済状況を変えるために、外国人女性との結婚またはアラブ湾岸地域のアラブ人女性と結婚することで何か新しいことを学んだり手に入れたりすることを望む者もいるようです。暇つぶしに追われ欲求不満を解消できず、ほとんどの者が自分たちの未来に希望を持たないからです。
また、「女性の高学歴化が進み、親のいいなりでの結婚が減っている。条件のいい男性を探す手段として出会い系を利用しているのでは」と分析する学者もいます。(イラン、テヘラン大学のコウサリ教授:社会学)(毎日新聞ニュース2012.06.26)
こういった婚活サイトは新しく前向きな方法で男女を隔てている古い慣習を崩していくとする意見がある一方で、アラブ社会のモラルに悪影響を与える恐れがあるという保守的な意見もあります。宗教戒律の厳しいイランなどでは政府の対応として婚活サイトの性的な発言などを細かく監視し、問題とみれば閲覧禁止措置を取るところもあります。それでも新サイトは3年ほど前から急増し、100以上になります。(毎日新聞ニュース2012.06.26)
(パンオリエントニュース)

 

男女ともにアラブ諸国でもインターネットの需要は拡大していますが、アラブの若者は新しい価値観と、伝統的な慣習や戒律との狭間で揺れ動いているのだと思います。ただ、アラブの春により、ソーシャルサイトは彼らの間で一般的になった気がします。そして、婚活という形だけではなく男女とも自由に意見交換している姿は、確実に今まで男女が知り合う場が持ちにくかったアラブ圏において大きな変化だと思います。
その他の婚活サイト
http://www.adamw7wa.com/
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