今年の2月に、ガーナの少し変わった授業風景がSNSで話題になりました。自身のFACEBOOKに投稿したのはガーナ南部のクマシ市郊外で中学校教員をしているOwura Kwadwo Hottishさん。2011年から情報通信技術の授業が開始されたこの学校ですが、一つ問題がありました。学校にパソコンがないのです。

そんな環境のなかで生徒に情報通信技術を教えるために、絵が得意なOwuraさんは黒板に色付きチョークを使ってディスプレイの画面自体を描き、Wordの文章作成のやり方をアイコンなどのUIに至るまで模写して情報通信技術の授業を行なっています。

Teaching of ICT in Ghana's school is very funny. ICT on the board paa. I love ma students so have to do wat will make…

Owura Kwadwo Hottishさんの投稿 2018年2月15日木曜日

 

いわゆるガーナの「あるあるネタ」として何気なくFACEBOOKへ投稿したこの光景が世界中で多くの共有を呼び個人や団体・Microsoftもこれに反応、最終的に教育プログラムを含めたリソースの無償支援が行なわれることとなりました。Owuraさんは各方面からの寄付を同じ境遇にある学校などにも分配したいと考えているそうですが、そもそもパソコンに必要な電気自体にアクセスできない地域もあるため、どのように振り分けるか考えている状態だということです。

電力インフラはアフリカ大陸各国が抱える課題ではありますが、ガーナもまた例外ではありません。整備されたアコソンボダムからの水力発電と自国産油での火力発電を行なっていることからガーナはサブサハラの中では比較的電気インフラが整備された国ではありますが、それでも農村部など未だ電力アクセスがない場所もあります。国内総生産と人口増加によるエネルギー消費量に電力生産量がなかなか追い付かない現状ではありますが、近年は太陽光パネルなどの再生可能エネルギーで電力供給を行なう動きもみられています。

アフリカ大陸は現在の13憶人から2030年には30億人に達するとも予測されているほど、広大な大地と豊富な資源を持ち、高いポテンシャルを有しています。アフリカ全土の小学校の90%以上が未だ電気アクセスを持てないなど、Owuraさんをはじめアフリカの教育者が工夫と努力でなんとかIT教育を行なっている現状ですが、枯渇性エネルギーと再生可能エネルギーの両輪で電力体制を整備するフロンティアモデルとなりつつあるアフリカ大陸の未来に、世界の注目が集まっています。