サウジアラビアでは1999年から毎年「アブドゥルアズィーズ国王祭り」が行われます。この祭りはサルマーン国王がスポンサーとなり、ラクダにまつわる様々なイベントを開催します。その中には「美ラクダ・コンテスト」という大会があります。

2017年3月の美ラクダ・コンテストに参加したラクダは約30万頭に達しました。開催地はサウジアラビアの砂漠にある遊牧民族が住むエリアで行われました。この大会の参加者はほとんどが大富豪です。サウジアラビア国内だけではなく、隣国のアラブ首長国連邦、カタールやクウェートはもちろん、世界各国から参加者が集います。

まずはラクダの種類や毛の色によって5組に分けられ、それぞれの組の優勝が決まります。次に、全体で最も美しいラクダが選考されます。ラクダの美しさを測る基準に基づいて、審査員は美ラクダ・コンテストの優勝を決定します。

ラクダの美しさの基準は、まつ毛の長さ、目の形と大きさ、頭の大きさ、鼻の長さと大きさ、唇や歯の美しさ、足の長さや耳の形等です。いずれも長くて大きい方が良いとされています。さらに首の長さ、こぶの高さ、毛の色、ラクダの毛がカーリーヘアか否かも美しさの基準として大事な要素です。しかし、整形や毛を染めることなどでラクダ本来の姿に何かしらの変化が見られた場合、そのラクダは失格となります。ラクダの生まれながらの美しさが評価ポイントとなります。

美ラクダ・コンテストでの優勝賞金は約3億5千万円です。賞金以外に、四輪駆動の車などが贈呈される場合もあります。また、2位と3位にも賞金や賞品があります。優勝したラクダの持ち主には購入希望者が殺到します。購入希望価格は5億円を超える場合もあります。

この大会はアラビア半島において開催されるラクダのイベントの中でも、大きな注目を集めるため、CCN局やBBC局など世界各国の新聞社やテレビ局が取材に訪れます。

去年まで開催された大会では男性しか参加できませんでしたが、今年からは女性の参加も許されました。

ラクダは中近東、特にアラビア半島の遠隔地において乗り物としての役割以上の価値があります。肉や乳は食料として、毛はテントや絨毯を作るために、欠かせない存在です。

美ラクダ・コンテストを報道する国は年々増えています。それに伴い、知名度が上がり、今後、世界各国の参加者がさらに増えることが予想されます。