ラマダンで太る?

“ramadan” By: young shanahan CC BY 2.0

ラマダンとはヒジュラ歴の9月に行われるイスラム教徒の義務の1つで、この期間の日の出から日の入まで断食することを指します。断食という修行を通じて貧しい人々の気持ちを身をもって経験し、イスラム教の唯一の神「アラー」に信仰をささげるのです。旅行者や重労働者、子ども、妊婦など合理的な理由がある場合は免除されます。
イスラム教があまり浸透していない日本ではこのラマダンが非常に過酷なものとして捉えられがちですが、実はそうとも限らないようです。もちろん自らの唾を飲み込むことすら忌避するという過酷な修行を行う敬虔なイスラム教徒もいますが、多くの人々は「慣れてしまえば、たいしたことはない。」と言います。
その理由は日没後の豪華な食事にあり、イスラム教徒は皆それを楽しみにしているのです。ホテルやレストランによっては、ラマダンの時期に食べ放題を開催し、屋台では様々な食べ物のバザーが並びます。このような豪華な食事に、ラマダン中に太ってしまうイスラム教徒も少なくないのだそうです。ラマダン中の食料消費量は普段の月よりも多くなっていることもわかっています。
またラマダンを皆で乗り越えるものと考え、日没後に日中の頑張りをたたえ合うようで、場所によってはお祭りのような雰囲気になるところもあるのだそうです。そのような開放的な気分と皆で断食をやりきったという達成感によって、つい普段より食べすぎてしまう人も多いのです。
ラマダンと聞くと厳しい期間のように感じ、その間のイスラム地域への旅行を避ける人々も多くいますが、ラマダン中の日没後の独特な雰囲気や豪華な食事を楽しむには良い機会になるのかもしれません。