“今年のヒジュラ歴カレンダー”

イスラム暦、およびヒジュラ暦は1年を354日(もしくは355日)で12ヶ月とした太陰暦を基に定められており、多くのイスラム教国家では宗教的祭日を決める際に使われ、世界中のイスラム教徒にとっても、イスラム教の祭日、祭典を祝う正式な日を決める際に使われています。
ヒジュラ暦の始まりは、イスラム教の預言者ムハンマドが迫害を恐れてメッカからメディナに聖遷(ヒジュラ)した日だと言われ、ヒジュラ暦の名はそこからつけられました。ヒジュラ暦はイスラム紀元に制定されましたが、太陰暦自体はイスラム紀元前にすでに取り入れられていたようです。アラブ諸国ではサウジアラビアのように、政府関連書類にも公式にヒジュラ歴を使用している国もあれば、普段私たちが使っている西暦のみをつかっている国もあります。
上記写真のようにヒジュラ暦と普段使われている西暦が混在しているカレンダーが一般的によく使われているようです。カレンダー写真をよく見ると、2つの日付が並んで記載されているのが分かります。ヒジュラ歴は正確に354.367056 日、月に含まれる日数は29日か30日として計算され西暦に比べ11.2日少ないため、この2つの暦の日数を併記する形のカレンダーになっているのです。ただ、世界で使われているヒジュラ暦は必ずしも全ての国で一致しているわけはなく、地域によって1日・2日ずれることもあるようです。例えばラマダンの開始日を決めるのも聖職者たちが、肉眼で新月の状態を見ながら図るので、気象や見えた感覚の違いで開始日の判断がずれるようです。補足ですが、このようにヒジュラ暦は月を中心に換算していくものなので、もちろん日没が1日の始まりと考えられます。今日が2010年2月12日とすると、ヒジュラ暦で1431年第2の月27日、これはサファル月にあたります。サファル月で意味するものは戦いで虚ろな月、なんだか物騒な月です・・・。
ヒジュラ暦の各月
第1月  ムハッラム: 戦争や争いごとの禁止意味する月。特に年始のお祝いはしないようです。
第2月  サファル: アラブ民族がお互いを侵攻し合う、戦いで虚ろな月を意味します。
第3月  ラビーウ=ル=アウワル: ラビーウとは春を意味し、春の季節の中で一番始めに定められました。
第4月  ラビーウッ=サーニー: 春の月。
第5月  ジュマーダー=ル=ウーラー:
ジュマーダーとは凍りつくという意味があり、冬の季節の中でも一番に定められました。
第6月  ジュマーダー=ル=アーヒラ: 同じく寒い月。
第7月  ラジャブ: 神聖な月。禁止という意味をもつ4つの月のうちの1つ。
第8月  シャアバーン: 預言者の月、離散の月とも言われています。
第9月?? ラマダーン: 断食の月。ヒジュラ暦の中では、どの月よりもラマダーン月は崇拝されています。
第10月 シャウワール: 月の初めの3日間は断食明け祭り(イド・アル=フィトル)を行います。
第11月 ズー=アル=カイダ: 安住を大事にし、争いごとが禁じられている月。
第12月 ズー=ル=ヒッジャ: 巡礼の月。メッカ巡礼と犠牲祭はこの月に行われます。
(パンオリエントニュース)