ドバイ最新経済レポート:ドバイ

ドバイの再開された建設現場の様子” 

ドバイについての最新データや専門家によると、ドバイは未曾有の世界不況から立ち直ってきているということです。特にドバイの市場は、政府による多額の資金投入によって少しずつ回復の兆しを見せています。2009年の後半はインフラが減り、金利が上がり、資金の流動性が高まるとの期待が高まっています。
世界一高いタワーを建設するなど、ドバイの意欲的な開発計画は世界中を驚かせましたが、世界的な不況はこの建設部門を直撃し、「ドバイの夢は終わった」「ブームの崩壊」などという見出しが世界中に流れました。ドバイに関するニュースは労働者の解雇や建設計画の中断しかなくすべて悲観的なものでした。UAEとドバイの政府高官は、この危機によってもっともダメージを受けたのは建設業界だということは認めましたが、メディアのほとんどのニュースは根拠のないうわさが多かったと不満を漏らしています。
建設業の不振によって過去6ヶ月に失業した人数(405,000人)は採用された人数(262,000人)を上回っているとドバイの労働局は発表しています。しかし、失業した人のうち80%は建設業界で働く単純労働者であると政府高官は話します。この業界では昔から臨時雇いの労働者を使い、毎月5万人の労働者がドバイを出入りしており、この数は不況の間もとくに変化がなかったとしています。また、建設業界以外の交通、教育、観光業界ではすでに優れた専門家を引き付けていると言います。多くの計画が途中で中断されたことは認めていますが、中止や延期の判断は世界不況の前に下されたと強調しています。また、解雇は不動産業による過大な憶測によって引き起こされたと非難しています。あるメディアでは、不況を理由に従業員の給料を下げ退職に導いた企業もあるとレポートしています。
入国管理局によると、先月ドバイを出国した労働者は110,000人いましたが、214,000人が入国したとあります。これは高いレベルのインフラとサービスが投資や観光を引き付けていることを裏付けています。ドバイの観光局がタイとケニヤと合意したり新しい国際線の契約を結んだりするなど、経済危機が終わりに近づいていることを示す事柄がいくつかあります。アブダビ航空によると、インドやオーストラリアからの4月の入国者数は去年の同じ時期と比べて12%も増えたそうです。UAEの経済はまだ石油によって支えられていますが、ドバイが経済危機を脱したと証明する日もそう遠くないでしょう。
私も今年1月終わりにアラブヘルスという中近東では最大規模の医療機器の展示会に出張でドバイに行っておりましたが、世界各国からの医療機器メーカーの参加や来訪者があり中近東エリアの世界の注目度の高さが健在であることを感じました。この不況の影響で日本のメーカーの参加企業は例年より減っていたようですが、同じ状況下でも特に中国や台湾などアジア諸国のメーカーが積極的に出展しており、そのエネルギーにアジア経済の力強さを実感しました。日本ももっと頑張らなくてはならないですね。
(パンオリエントニュース)