春を迎える準備

春のお菓子を店先に並べる男の子の様子” 

中近東では、3月21日を春が始まる日としてお祝いします。シリア、エジプト、イラクとイランでは昔、3月21日を元旦としていました。春分の日のお祝いは3千年以上前から行われており、お祝いの仕方はそれぞれ違いますが、この地域の人々は寒い冬のあとに来る縁起のいい豊作の日として春分の日をお祝いします。
エジプトで春分の日は「そよ風の香り」と呼ばれ、古代エジプト王の頃からあり、コプト人に受け継がれ、今ではコプト人とイスラム人の多くがお弁当を持って朝から晩まで公園や野原で過ごします。昔は楽器も持って行き、一日中食事と音楽でお祝いしたそうです。女の子はジャスミンの首飾りをし、子供たちは春の花で飾った枝を持ち、踊りや歌、スポーツ大会や演劇をして過ごします。この日の食べ物で最も一般的なのは卵、塩漬けの魚、魚の燻製、たまねぎやレタスです。また、エジプトの多くの町ではいろいろな団体やクラブがお祝いを催します。
イラクでは幸福をもたらす日として祝日になっています。「木の日」か「始まりの日」と呼ばれ、人々はビンを用意し、飴やゴマを入れ、ろうそくを立てたお盆や子供の枕の下に入れます。写真(左)はそんな春のお菓子を店先に並べている男の子の様子です。この「始まりのお盆」の上にのっているものは当日の朝まで誰も食べることが許されませんが、子供たちにとっては甘い誘惑との戦いになるそうです。日没後には男の子たちがドラムを叩きながら歌を歌って近所の家を回り、神への祈りの代わりにお金をもらいます。
日本でもそろそろ桜の季節ですね。今年は暖冬だったのでもう少し早くに桜が咲くかと思いましたが、関東ではここ数日の冷え込みで、最近は卒業の季節のイメージに変わりつつあった桜も入学シーズンまで持ちそうです。
(パンオリエントニュース)