雨乞いの祈り:ヨルダン

Rain陳 冠宇 CC BY 2.0

ヨルダンでは1月末、神への雨乞いの祈りがおこなわれました。今年は雨がほとんど降らず、ここ40日間で2度目の祈りとなりました。この祈りはヨルダンの国が呼びかけたもので、ヨルダンの国王なども参加しました。ヨルダンは世界で最も雨が少ない10カ国の中の一つで、干ばつのときにアラーに雨乞いの祈りをささげることはイスラム教の習慣の一つになっています。左の写真のようにヨルダン各地でお祈りが行われました。

ではこの祈りはどのように行われるのでしょうか。この雨乞いの祈りの前は、懺悔、寄付、親戚同士の和解などの精神的な準備に加え、3日間の断食が行われます。 そして祈りの当日はイスラム教で決められている5回の祈りの時間外に、導師がコーランの最初の章を読み、「神は偉大だ」と7回言いながら伏し拝みをし、復活の章を読んでから「神は偉大だ」と5回言いながら2回目の伏し拝みをします。お説教が終わると、祈りをささげている人々は自分たちの服を左右逆にし、元に戻してから両手を天に向け神に祈ります。

世界銀行のレポートによると、ほとんどのアラブ諸国が水不足に苦しんでいるということです。アラブ諸国は地球上の面積の10%と人口の5%を占めていますが、真水の資源は0.5%しかありません。一人当たりの年間平均真水量は世界の7,000立方メートルに対して1,500立方メートルしかありません。ヨルダンでの水不足は深刻で、農業や地下水資源にも影響を及ぼしています。日本では梅雨の季節などをうっとうしく感じる人もいますが、シリアやヨルダンでは結婚式や大事な行事に雨が降ると縁起がいいといって喜ぶそうです。ヨルダンのように雨乞いの祈りをささげている国もあるということを忘れてはいけないですね。

(パンオリエントニュース)