広がる野生ハーブ市場:シリア

“Picking herbs” By: Haris Krikelis CC BY 2.0

多様な気候のおかげでシリアにはバジルやミントといった今では世界中で知られているようなものも合わせて3700種類もの野生のハーブや植物があり、これらはその土地の「Grass Doctor(植物医)」と呼ばれる専門家によって何百年も前から飲み物としてだけではなく、医学的にも使われてきました。シリアの首都ダマスカスにあるAl-Bzouriah市場は最も古い医学用のハーブを販売してきた場所だと言われています。 お店にはダマスクスバラやカモミール、シクラメン、そして色々なハーブオイルが並び、香辛料の業者が薬剤師の代わりに、市民の健康状態に合わせ病気に効くハーブを処方してきました。例えばJerichoというバラの薬は頭痛や糖尿病患者に処方されます。ダイエットに効くハーブは女性に人気です。また、ダマスカスの人々にとってハーブは日常生活において欠かせないもので、来客の時はハーブの飲み物を出します。特に赤ちゃんが生まれた時にハーブティをふるまう習慣があるそうです。数年前までこれらのハーブや植物の使用は個々に任されていましたが、ハーブ分野の専門家による委員会が設立され、これらのハーブの抽出や生産を管理するようになりました。現在では8つのハーブ農場が稼働し薬用ハーブの生産を行い、たくさんの雇用を生み出しています。写真(上)はHOMSという都市にあるアネモネ農場です。この医学用ハーブは将来見込みのある市場として期待されているのです。専門家は、このシリアの豊富な野生ハーブを産業化するように、ハーブの豊かな数百の地域に規制を設け国立公園を建てるよう政府に働きかけているようです。日本にある漢方と同じようにシリアでもハーブは欠かせない存在となっているんですね。
(パンオリエントニュース)